うまい米は布団から

キタマチガーデン

2009年06月17日 17:40

緑の稲が一面にひろがる田んぼの風景、気持ちいいですよねー!^ ^


って、あれっ?





一画だけが、ま、真っ白?!


近づいて見ると・・・




薬とか石灰とかではなく、何かが敷き詰められている感じ。
さらにアップで見ると・・・



それを突き破って細い緑の草がたくさん!(◎◎)


じつはこの白いのは「綿(わた)」。
綿を二重にして幅1mx長さ100mのロール状にし、その二重の綿のあいだに、籾(もみ)が蒔いてあるんです。
それを田んぼに敷き詰めることで、もみを均一にきれいに田んぼに蒔くことができる、「水稲布マルチ直播栽培」という方法で、通称「お布団農法」とも呼ばれています。


これが、1ヶ月ほど前。確かに、綿(わた)のお布団みたいですね!




で、これが籾(もみ)から発芽したばかりの、稲の苗。
かわいい~♪


これが1ヶ月たつと、このように5葉ほどに育ちます。



見ためはきゃしゃですが、発芽のときから暑さ寒さに慣れているのでけっこう強い!
除草剤をまかなくても雑草がはえにくいので、省力で無農薬栽培ができ、
稲の茂りすぎを押さえるので風が通りやすく、太陽の光もたっぷり田んぼに入るので、しっかりとした稲が育つんですって。
綿は土のなかの微生物が分解してくれて、やがて土に還ります。


田んぼの持ち主・西出稔さん(左)と、見学に来ていらした平尾さん。


お仕事をしながら田んぼもされている西出さん、
有機栽培で、でもあまり手間をかけなくてもできる方法を探して、これに行き着いたんだそうです。


もちろん最初から成功したわけではなく、風でお布団が流されてしまったりして失敗したことも。
でも頭の中には、こうべをたれた稲穂のイメージがひろがっているんですって♪
7年目をむかえ糸ミミズが増えて、その糸ミミズの糞もいい肥料となるので、油かすの有機肥料も少なめ。




収穫するお米は、この綿と、この方法の発案者でもある鳥取大学名誉教授・津田幸人さんの名前にちなんで、「わたゆきひめ」という名前がつけられています。
チャーミングですね^ ^


稲が自分で育つ力を引き出してあげたい、との言葉がとっても印象的でした。


見学や説明も大歓迎。仲間が増えたらいいなぁとの願い、かなうといいですね^ ^


以上、今週の「ケイミーのエコネットカフェへようこそ」のコーナーでした♪


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