おとこ石田三成を追って

キタマチガーデン

2009年09月20日 22:18

シルバーウィークまっただ中、みなさんいかがお過ごしですか?


今回の特集コールは、ひさびさ「ケイミーのゆるボチ」ー!
何週間ぶり、いや何ヶ月ぶり^^;
このコーナーは、私ケイミーがキタマチの気になる人や気になるモノ・コトを
ボチボチとゆる~く探ってみようというコーナーなんですが・・・


今回は、アツーフィーチャーしてオンエアしました!
テーマは、ずばり小栗旬! ・・・じゃなくって(さすがに2度はクドイって^^;;


近江のおとこ、石田三成


戦国時代や戦国武将ブームのせいか、あるいは小栗三成人気のためか、
ともかく最近、三成のまわりが熱い!
三成にかんする本も続々と出版されています。
そして、そのゆかりの地には、さまざまな言い伝えが残されているんですよねー


いったい、現代の、この三成人気のヒミツはどこに?
クールなお役人のイメージが強いけど、ほんとのところはどうだったのか??
そして城主だった佐和山は、なぜその後100年以上も閉鎖されてしまったのか???



ということで、三成と佐和山といえばこの人!
このほど『三成伝説』を上梓された、彦根在住の田附清子(たづけ・すがこ)さんに案内いただき、
謎ときのため、佐和山に登ってきました!


まずは、佐和山のふもと、龍譚寺にある三成像とご対面!
戦国武将らしからぬ、やさしげなお顔♪
(当時としては、かなりイケメンだったとか^ ^)




ルートはいくつかありますが、今回は、東山ふもとの龍譚寺から頂上を目指します!
ハイキングコースね、ふむふむ~♪






って、じつはこのルート、時間は30分と短いけど、結構急な登りでございました・・・^^;


分かれ道もいくつかありますが、看板は整備されていますから大丈夫!
(でも、整備されたのはつい最近だそうで、三成さまさま♪)





土塁とおもわれる跡や、よーく見ると当時の瓦の破片なども!
(もちろん、持ち帰ってはいけませんよ)



関ヶ原合戦のあと、この佐和山城は壊されてしまいました。
頂上にのこる城址の碑だけが、ここに城があったことを思わせます・・・



各地から訪れる方々とよくすれ違いました。(真ん中が田附清子さん)



おおー彦根のまちはもちろん、彦根城がよく見える!



そっか、だから井伊藩は、佐和山への出入りを禁じたんだ・・・
でも、領民たちは、てぼりの地藏をつくって石田家や家臣たちをこっそり祀ったんですって。
佐和山のすぐ近くで生まれ育った田附さんも、
子どもの頃からお母さんに寝物語で、佐和山のお城や三成というお殿さまのことを聞いて育ったそうです。


それだけ、慕われていたということですよね。。
いまも「石田地藏」と呼ばれるお地蔵さんたちがいくつも残っています。



うーん、ますます石田三成というおとこが気になってきた!


ということで、にわか歴女になったわたくし、
湖北の、三成ゆかりの地をたどってみることにしました!



まずは出生地である長浜市石田町へ。看板やモニュメントまであってびっくり!





石田家屋敷跡にたつ石田会館(中は資料館)。




治部池(じぶいけ。三成は「治部殿」とも呼ばれていた)



玄関脇に、こんなものが。



玄関ドアには、「不在のときはここへ電話ください」との張り紙。
三成ブームで遠くから訪れる人へも増えているんでしょうねー好感がもてます♪
(当日は町内カラオケ大会真っ盛りで、さすがに声かけるのは遠慮しましたが^^;;


石田一族の墓。
毎年11月に法要があり、全国から三成ファンやゆかりの人々が集まるそうです。
生花も絶えることがなく、人気のほどがうかがえますねー♪




米原市朝日の大原観音寺にある、古井戸。
少年の三成がここの水を汲んで、いわゆる「三献のお茶」で秀吉に気に入られた、と言われています。




関ヶ原合戦でやぶれた三成は、伊吹山のふもとから、湖北の山深いルートをつたって逃亡。


長浜市北野町にある「五先賢の館」には、
三成をかくまったお礼に、「石田」の姓と家紋を与えられたお家の羽織や、三成を祀った石田神社のちょうちん(共に、石田家と同じ家紋いり)がエピソードと共に展示してあります。
(11月30日まで)



母の生まれ故郷、木之本町古橋にたどりついた三成は、
法華寺、さらにはそのまた奥の岩穴へと逃げかくれますが、ついに追手につかまって・・・・


山寺の跡。うっそうと草木が茂り、行く手を拒まれてしまいました。




どんな思いで、薄暗い岩穴に隠れていたんでしょうね・・・


さきの田附さんは、この石田三成の最期について、
「切腹が男の本懐とされた時代に、「義」のために最後まで生きようとした、その生きざまがよかった」 とおっしゃっていました。


歴史に「もし」は禁句ですけど、
もし、関ヶ原で石田三成が勝っていたら・・・
もし、追手につかまらず大坂まで逃げのびていたら・・・?


なんか、ワクワクドキドキしてきちゃう~

謎を推理しながら、あるいは人間ドラマへのロマンを感じながら、
この秋は、石田三成や戦国武将たちの足跡をたどって、湖北や湖東を歴史散策してみてはいかがでしょ♪^ ^


●オススメ!三成に関する本やイベント●

『三成伝説』 オンライン三成会編(サンライズ出版)



田附清子さんはじめ、石田三成ファンがインターネットを通じて情報交換しながら、国内外の三成ゆかりの地をたずね、現代に残る「三成伝説」の真実に迫っています。
近辺の地図や家臣の紹介ものっていてわかりやすい言葉で書かれているので、三成入門ガイドブックとしてオススメ。


『湖北の情報誌みーな102号 石田三成ふたたび』
湖北在住のボランティアライターたちが、地元ならではのネットワークとフットワークを生かして取材。
こまかなエピソードなども満載で、これを知ってまわるとさらに楽しくなりますよん♪



「北近江戦国浪漫フェスティバル「三成と兼続」」 ~12月23日まで
長浜城歴史博物館、曳山博物館、五先賢の館など、湖北の12の施設から5つ選んで入れる「三成手形」、三成ゆかりの地をめぐるバスやウォーキングツアーなども随時実施されています。


「石田三成史跡めぐり サイクル&ガチャコンツアー」
9月21(月祝)午前11時 JR彦根駅西口広場を出発。
できたばかりの手作りマップをもとに、彦根を中心とした三成ゆかりの地をまわるサイクリングツアー。
田附清子さんによるガイドもあり、参加は無料、予約不要。
直接自転車でお越しください。(彦根駅前や花しょうぶ通りエコスタイル自転車店でレンタルも可)
午後4時からは、ひこね街の駅戦国丸で、「石田三成生誕450年祭実行委員会設立総会」開催。
(ワンコインカンパで飲み物軽食つき)
委員会へは450円の会費で会員バッジがもらえ、いずれもどなたでも参加OK!
くわしくは、0749-27-5058 ひこね街の駅「戦国丸」まで





関連記事