週末オススメ!6年ぶりの奇祭

キタマチガーデン

2009年05月03日 08:00



古くは雨乞いから始まり、豊作を祈り、収穫に感謝し。


昔から、日本にはいろいろなお祭りが伝わっています。


なかでも、湖北にはちょっと珍しいお祭りがあるんですよー♪


このゴールデンウィークに、なんと6年ぶりに開催されるコチラがそれ!




余呉町上丹生の「茶わんまつり」。


茶わんを売るのではなく、山車に茶わんや花びんなど陶器を飾って巡行するところから、この名前がついたんだそう。


この地にいた焼物の職人さんが、丹生神社に陶器を供えたのが始まりとされ、
古文書によれば、室町時代から祭りが行われていたと考えられています。


圧巻は、山車(だし)。



(画像はレプリカ)


高さ、なんと10m!
高々と積み上げられた飾りが風にゆらゆらと揺れ、ハラハラ。
その倒れそうで倒れない姿に、観客からは歓声があがるそうです!



この山車、金物やロープを使わず、山からとってきた藤つるをねり合わせたものを使って組み立てられています。
飾りの芸題(げだい)は、歌舞伎や戦記物、伝説などからゆかりのある置物や建具、武具、道具、花鳥風月を組み合わせて、毎回半年前から作られますが、
3基の山車を作る計9人の山作りの人たちだけしか知らない技。


他の人には一切知らされていない、「秘伝」なんだそうです!



祭りに欠かせない、伝統のしらべ「しゃぎり」の練習にも熱が入ります♪



笛を水につけておくと、吹きやすくていい音色が出るんですってー
知らなかった!





山車の巡行の他にも、
若者たちによる「花奴の花笠踊り」、かわいらしい「稚児の舞」、「十二の役」など、
他ではあまり見られない珍しいものが披露されます。




出番を待つ小道具たち♪
(ちょっとドキッとしました・・・^^;)




山車のまわりを飾る「見送幕」「水引幕」も、必見!
模擬店も出るそうですよ♪



お話をうかがった、丹生茶わん祭保存会長の丹生善喜さん。



このご時世、これだけの規模のおまつりを行っていくのはかなり大変ですが、
伝承を受け継ぐこと、そしてこれを通して地域の中で人と人とのつながりを結ぶことに
意義がある、といったお話をくださいました。



茶わんまつりの館↓道具が間近で見られ、まつりの歴史などもわかります♪




「茶わんまつり」

[日]5/4(祝)10:00~15:00 雨天順延
[場]丹生神社一帯(余呉町上丹生)
[問]0749-86-3221余呉町役場建設農林課
※JR余呉駅から臨時シャトルバス運行あり


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