アルパカ、マチュピチュ、インカ、コンドルは飛んでゆく。。。
「
アンデス」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
世界遺産がきっかけで、日本のちょうど反対側にあるペルーの高地アンデスは、
いま世界中から観光客が訪れているそうです。
ところかわって、こちらは滋賀の最北、余呉の自然に囲まれて250年を経た、
古民家「弥吉」。
ここから文化や芸術が発信されるようになって3年が過ぎました。
いにしえの心を大切に、現代そして未来につないでいこう、という家主・東野昌子さんの
想いに共感した人たちの環がひろがってできたグループ「余遊ーYA」(よゆうや)のみなさんが、
今回もすてきなイベントを企画されました♪
それが今回の
「
現代に生きる古いもの~古民家弥吉とアンデスをつなぐ~アンデスの布と暮らし 」展。
滋賀の湖北と、地球の反対側のアンデスをむすびつけてしまったんです!
家の中には、南米アンデスの牧民社会の研究をされている鳥塚あゆちさんが現地で撮影された写真や、
ポンチョ、パンタ、穀物袋といったアンデスの布製品、楽器、人形などが展示されています。
鳥塚さんは長浜市南浜町出身。
中学生のころに読んだ本でインカ文明に魅せられ、
社会人になったあともどうしてもアンデスの研究をしたい、と仕事をやめて大学院に入りなおし、研究の道を進んでおられます。
標高4000m(富士山よりも高いっ!)の高地で地図にもないような小さな村へ何度も足を運び、
現地のことば「ケチュア語」を覚えて一緒に住み、
人々の暮らし、習慣、儀式などを研究されるなかで撮った、まさに今を息づいている人々の写真♪
さまざまな野菜やいも、毛糸や織物、コカの葉などの薬草。
黄色だけでなくムラサキ色などさまざまな色があるとうもろこしにもビックり!
リャマ、アルパカといった動物の毛を刈り、糸をつむいで織ったアンデスの布たちの、なんて鮮やかな色!
高地の強烈な陽を浴びているからでしょうか。
布の中央に穴があいていて、そこから頭を通すのが男性用のポンチョ、
女性用は一枚布でマンタと呼ばれます。
どれひとつとして同じ模様がなく、親から子へ代々受け継がれていくんだそうです。
上着としてだけでなく、敷物がわりにつかったり、荷物を包んで運んだり、
さまざまな用途に使われていて、とってもエコですね! (風呂敷みたい~^ ^
蔵↓の中には現地のお人形や、ひょうたんから作られたという器もあり、必見!
6月28日(土)午後2時からは「
フォルクローレとその周辺」と題した講演会とコンサートも開催されます。
鳥塚さんが「アンデスのラクダと共に暮す~現代に生きるインカの知恵」と題してお話されるほか、
やはりアンデスの村村を旅し、ペルーで活躍中のギタリスト笹久保伸(ささくぼ・しん)さんによる、
ペルーの伝統音楽の演奏が楽しめます。
合い間には、「チチャモラーダ」と呼ばれるムラサキとうもろこしのジュースやお茶など、
アンデスの飲物なども味わえるとか!
観光とは違い、じっさいに現地を見て歩いて暮らした人ならではの目線で語られる、
アンデスの今を生きる人々の暮らしや風土。
地球の反対側の空気を感じに、ぜひお出かけください♪
●「現代に生きる古いもの~古民家弥吉とアンデスをつなぐ」
「アンデスの暮らし~布と写真展」
開催中~6月29日(日) 10:00~16:00
入場無料
「フォルクローレとその周辺」
6月28日(土) 14:00
第1部: アンデスのお話「アンデスのラクダと共に暮らす~現代に生きるインカの知恵」 鳥塚あゆちさん
第2部: ギターコンサート「ペルーの伝承音楽」 笹久保伸さん
一般2500円、中高生1500円
会場: 余呉小劇場弥吉 (余呉町坂口561)
JR余呉駅より車で10分 (事前にお電話くだされば送迎OK)
国道365号線「坂口」バス停前より歩2分 (駐車場についてはお問合せ下さい)
問合せ 0749-86-3249 余呉小劇場弥吉