日本のシンドラー
こんばんは、ケイミーです。
今日の週末情報コーナーでは、高島市朽木で開催中の
「寿福滋写真展 杉原千畝と命のビザ~シベリアを越えて」をご紹介しました。
第2次世界大戦中、ヨーロッパでは多くのユダヤ人たちがナチスドイツの迫害を受け、
遠くシベリアを越えて、日本や他の国へ脱出をはかろうとしたたくさんの難民がいました。
当時、ポーランドのとなりの小さな国リトアニアに領事代理として赴任していた
岐阜出身の
杉原千畝(すぎはら・ちうね)は、苦悩の末、まったくの独断で
ユダヤ人難民のために、ビザを発給し続けました。
その数2000通、のべ6000人の難民が、彼の発行したビザのおかげで命を救われたといいます。
大津市在住の写真家・寿福滋(じゅふく・しげる)さんは、
ポーランド旅行をきっかけにこのことを知って感銘を受け、
以降10年間にわたり、杉原千畝が助けたユダヤ人難民の足跡を追って
アウシュビッツ、ワルシャワ、モスクワ、シベリア、そして日本、ニューヨークなど現地を取材。
このほどその写真集を発行され、今回はその中から80点ほどが展示されています。
今も残る↓手書きの名簿。 まさに「命のビザ」のリスト。
寿福さん↓
リトアニアでは、見知らぬおばあさんに「ヤポンスキー?」(日本人か?)と聞かれ、
「そうだ」と答えたら、いきなり抱きつかれ頬ずりされたそうです。
「杉原に助けられたことへの感謝の気持ちを、
同じ日本人である私に表したかったにちがいないと思います。」
「命はかけがえのないもの。
杉原がつないだ
命のバトンを、とだえることなくつないでいきたい。」
たくさんのコトバを重ねるよりも、たった一枚の写真が語ってくれる真実、
そして命の重み。
ぜひ感じにお出かけください。
「寿福滋写真展 杉原千畝と命のビザ~シベリアを越えて」
4月13日(日)まで開催中 (月曜休館)
高島市朽木公民館やまびこ館 (道の駅くつき新本陣の隣り)
入場無料
問合せ 0740-38-2324
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